初フルマラソンのはずが
2015年から定期的なスポーツジム通いを始め、トレッキングもこの4年で20回ほど経験。体を動かすことの楽しさ、気持ちよさを再確認しました。今年の5月には標高差941mという、まるで登山のようなハーフマラソン「第5回大台ケ原マラソンinかみきた」を何とか完走。タイムは散々でしたが、大半を歩いたものの一度も立ち止まることなく、平地だったら倍の距離くらい休まずに走り切れると高をくくり、12月9日開催のフルマラソン大会「奈良マラソン2018」にエントリーしました。
大台ケ原マラソン対策として、ジムのランニングマシーンは週2、3回ペースで走っていましたが、地面を走り始めたのは大会の2週間ほど前。久々に地面を走るとランニングマシーンとは比較にならないくらい、足の裏、膝、腰に負荷がかかり、正直ヤバイと焦りました。その2週間で必死に地面を走り、全身疲労の状態で大会当日を迎えました。スタート地点は標高600m台、ゴール地点は標高1500m台。天候は最悪で暴風雨の中、寒さに耐えながらのランニング、ウォーキングの繰り返しでした。制限時間が4時間のところを何とか3時間20分ほどでゴールできました。
練習で地面をあまり走らなかったことと、5km以上の距離を走らなったことを反省し、奈良マラソンに向けては、地面で10kmほどのランニング練習を重ねました。
しかし困ったことに、8kmを過ぎた辺りから足の裏と腰の辺りが痛み出します。慣れるだろうと回を重ねても、一向に慣れません。シューズが合っていないことに気づいたのは大会間近になってから。大会2週間前にミズノの専門店で店員の方にアドバイスをもらいながら、自分に合ったシューズとソックスを選びました。そのシューズとソックスで走ると10kmを過ぎても痛みなく快適に走れました。
大会8日前の土曜に大阪城公園を15kmほど走り、以降疲労を取ることに努めようとしました。その日のアフターケアが悪かったのか、その翌々日から咳が出始め、市販の風邪薬を飲んでも咳が止まらないので、定期通いしている耳鼻科で診てもらいました。喉の炎症は大したことはないとのこと。一応薬を処方してもらいました。その夜、6kmを調整的に走りましたが悪くはありませんでした。
咳は一向に良くならないものの、それ以外は好調です。しかしマラソンを走った後の自分の体調が読めないので、疲労や筋肉痛で動けなくなっても大丈夫なように、念のため大会2日前の金曜夜、実家に帰りました。その夜、咳が一晩中止まらず、翌朝、近くの医院に行くと、喉がかなり腫れていると言われました。抗生物質と気管支を広げる咳止めシール(ホクナリンテープ)をもらいました。大会の出場を止められることこそありませんでしたが、医師には「絶対に無理はしないこと。しんどくなったらすぐに止めること」ときつく忠告されました。しかし、咳以外は調子が悪くないので、最終調整として、吉野山にある脳天大神(通称のうてんさん)の500段ほどの階段を往復しました。体は軽かったです。
その夜、咳止めシールを貼って寝たのですが、交感神経を刺激して気道を広げるため眠ることができず、途中でシールをはずし、数時間寝て、午前3時半に起床して始発電車に乗って、会場である「ならでんアリーナ」を目指しました。
会場に着き、総合案内で受付をしようとすると信じられない一言が。
「受付は、昨日の20時で終了しました。本日の受付はしておりません」
昨日(大会前日)受付をしていたのは知っていましたが、当然今日(大会当日)も受付をしてくれるものと思い込んでいました。東京マラソンや大阪マラソンなど、何万もの人々が出場する大会は、前日やその前に受付をするのが通常であることを、その時に初めて知りました。奈良マラソンも1万9千を超すエントリーがあり、実際に出場したのは1万2千人。奈良マラソンも以前から前日受付を行っているようです。20日ほど前に郵送されたガイドブックにも受付用紙(ナンバーカード引換券)にもそのことが記されていますが、もっと目立つように工夫をしてほしかったです。そんなこんなで、私の初フルマラソン挑戦は幻に終わりました。
大会当日は、真冬並みの寒さで、出場していたら風邪をこじらせ、今ごろ寝込んでいるかもしれなかったので、これはこれで良かったと思うようにします。