波乱万丈の一年 ~ マイディア2014 ~
僕にとって、今年は大変な一年でした。
昨年末にいろいろと動いた末に受注した、ある意味、ちょっとヤバイ仕事を年始にスタートさせたのですが、お客さんがあまりにもワガママで、途中で仕事を放棄してしまいました(もちろんこれまでに仕事放棄したことはありません)。契約時に一括で頂いていた料金を全額払い戻すという何とも悲しいことを経験。その埋め合わせをと、それこそ寝る間も惜しんで働きました。
梅雨前の6月初旬ごろまでは、自分でもビックリするくらい仕事をこなせていたのですが、その月のある日を境にして急に体が思うように動かなくなり、不安と動悸が四六時中続くことになるのです。
気づかぬうちに、自分に対してかなりのプレッシャーをかけて仕事をしていたと思います。ぎりぎりのところで持ちこたえていた精神力が、ボーダーラインを超えてしまったのです。それに、ここ何年間の疲れが一気に顔を出しました。結局、7月・8月・9月はほとんど仕事になりませんでした。こんな長期の体調不良は今までの人生で一度も味わったことがありません。一時は仕事復帰云々というレベルではなく、普通の日常生活を送れるだろうかと考え込むくらい、大変な状況で、会社をたたむこと、仕事をやめることを考えました。
8月後半から9月前半の1ヵ月が特に辛かったのですが、友人、仕事関係者の方々から「今はゆっくり休養し、楽しいことを考えてください」「焦りは禁物ですよ」そんなやさしい言葉をいただき、何とか持ちこたえることができました。
吉野の実家で療養していたのですが、母と弟が僕をリラックスさせるよう、あえて必要以上に構わずにいてくれたり、好きなように振る舞わせてくれたりしたことがとても有難く、家族の絆を実感させてくれました。
10月なるとだいぶ体調が戻ったので、徐々に仕事をするようになりました。そして今、以前と変わらぬほど仕事をこなせるまでに回復しました。ただ、仕事をし過ぎないよう注意しています。それから、意識的に楽しいことを考え、笑顔を心がけるようにしています。
半年前までは、人生は「修行の場」と捉え、楽しさを求める気はありませんでした。今、人生は「神さまからの最高のプレゼント」と捉え、大事に一日一日を楽しい気分で過ごしています。
辛い経験をしましたが、物事をポジティブに受け止められるようになったので、そのきっかけを作ってくれた「2014年夏の大不調」には逆に感謝しています。