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2016年を振り返って

2015年12月中旬、仕事に対するテンションがヘンに高くなり、正月2日から事務所へ出て、仕事をしていました。1月後半にインフルエンザにかかり、それを皮切りに悪いことのオンパレード。上半期は怒りに満ちた日々を過ごしました。
100対0で相手が悪いと思っていました。時間が経つにつれ、自分の脇の甘さにも気づくようになって来て、今考えると失敗を最小限に食い止めるチャンスはいっぱいあったと考えます。

話は変わりますが、21歳のとき、西表島で1ヶ月ほど、ペンションで働かせてもらったことがあります。キッチンで洗い物をしていた際、包丁で指をスパッとかなり深くまで切ってしまいましたが、仕事を休むことはできず、テーピングで指をグルグルに巻いて水仕事をしました。今思い出しても寒気がします。しかしそれ以来、包丁やナイフで指を切ったことはありません。その恐怖が忘れられず、刃物を手にしたときは手を切らないよう気をつけますし、安全な方法を学びました。
「失敗は成功の母」という慣用句があるように、失敗から学ぶことは多いです。

今年の失敗の共通点は、「おかしいぞ?」と思いながらも「そんな筈はない?」「ちゃんと説明したら分かってくれる」「それだけの信頼関係は築いてきた」と、相手の異変に気づきながらも行動を起こさなかったことです。「相手は分かってくれる」と人を信じ過ぎたこと。結局は、デリケートな部分に踏み込めませんでした。
「人を見たら泥棒と思え」悲しくもこの慣用句が、今年の教訓になってしまいました。

今年は再会の年でもありました。20代の頃にアメリカでお世話になった方とは、夜の大阪を楽しんだり、大台ケ原にトレッキングに行ったり楽しい時間を過ごしました。また横浜でお世話になった人たちと17年ぶりに再会したり、高校の同級生を訪ねて上海に行き、いろいろなところに連れて行ってもらったり、たくさんの思い出ができました。
悔しさと楽しさが混在した一年で、とりわけ忙しかったという訳ではありませんが、心身ともにヘトヘトになりました。
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2014年7月に一人経営になり、思いのほか順調に過ごしていましたが、今年は色んな意味で危機感を持ちました。これまで通りの経営、気持ちでは立ち行かないと感じています。2017年は自分の真価が試される年であると思っています。
点になっている、これまで得た知識や経験を一本の線にする、まさにその年だと考えています。

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