ライターの価値を生み出し、高め、伝える
新年度が始まりました。ビジネスパーソンにとっては、新年よりも新年度のほうが始まり感があるのではないでしょうか?
当社は2006年5月に設立をしたので、この5月で丸11年、12年目で干支ならば最後の一年、締めくくりの年と言っていいかも知れません。いっそう力が入りますが、ここは熱くならず冷静に会社経営をしていきたいと思っています。
見るところ違えば景色も違うと言いますが、ライターを取り巻く現状についてもそう言えます。
これまでライターと取引きをしてきた制作会社やデザイン会社、編集プロダクションの人たちは「ライターの仕事は少なくなった」と言います。いっぽう、これまでライターとの取引きがなく、最近になってライティングの重要性を感じ始め、ライターを探している制作会社やデザイン会社、一般企業の人たちは、「これからはライターがますます求められる」と異口同音にそう発します。
ライターを起用して来た既存メディアは、編集ノウハウがあるがゆえ、ライターの人件費を抑えようとします。しかし、編集ノウハウがないまま新たにメディアを作る組織や、デザイン重視で編集やライティングを重視して来なかった組織は、ライターに希望を求めています。このような人たちとって、“writer”は希望の光を灯す“lighter”なのです。
既存メディアの方からライターをコーディネートしてほしいという依頼も当社には来ますが、費用が少なすぎて受注できないのが現状です。それだけ、ライターを価値あるものとして見なしていないのです。
ライターコーディネーターである私の使命は、ライターの価値を生み出し、ライターの価値を高め、ライターの価値を伝えることです。これができれば、当社ライトスタッフの経営理念である、「ライターのニーズを社会一般に求め創造し、職業としてのライターの認知を高める。それによって情報伝達を円滑にし、社会をより豊かにする」を実現できると信じています。
2017年度が始まりました。この経営理念に思い切り近づく一年にしたいと思います。