toggle
ライターと依頼主の最適なマッチング、それがコンテンツを特別なものにする鍵です。案件特性を考慮の上、最も相応しいライターを選抜・手配し、納品までワンストップでお手伝いします。

これからは、広報の時代

「帰国子女」「老婆心」その字面から、女性に対していう言葉だと思っている人も多いのでは。漢字からの印象と、その意味に隔たりがある言葉に時々出合います。

「広報」もそうです。その字面から「広く報じる(知らせること)」というインフォメーションの意味で捉えている人は多いと思います。
広報とは、public relations(パブリックリレーションズ。いわゆるピーアール)の日本語訳ですが、本来の意味である「組織や個人がステークホルダー(利害関係者)を含めた世間の人々の信頼・信用を獲得するための行動」と答えらえる人は、広報を生業としているピーアール会社の関係者か、大企業の広報部員くらいです。僕の経験上、メディア関係者(記者や編集者、番組ディレクターなど)も本来の意味をきっちり答えらえる人はほとんどいません。

広辞苑や国語辞典にも、「広く知らせること」それ以上のことは記されていません。「広報=インフォメーション」と捉えている公人、ビジネスパーソンでこの国は溢れています。ある意味、この国にはパブリックリレーションズという概念がないのです。

広報とはいわば、信頼や信用を積極的に作っていこうとする活動。
島国で単一民族といわれるわが国は、「以心伝心」できるゆえパブリックリレーションズの必要性がなかったのかも知れません。しかし今の日本はかつての日本ではありません。多様な趣味嗜好、多様なライフスタイル、そしてアイデンディティに芽生えつつあり、他者への情報伝達がかつてと比べものにならないくらい難しくなっています。

相手に理解してもらうためには、相手の立場になって考える必要があります。そして当たり前ですが、自分(自社)の意見を理解してもらうためには、相手の自分への信頼や信用が絶対条件。信用がない(イメージが悪い)人や、どこの馬の骨か分からない人からの助言をされても素直に聞き入れられないものです。

小難しく考える必要はありません。上記のことを考慮するのと、考慮しないとのでは、情報発信のやり方や会社の姿勢は劇的に変わってくると思います。
これからは広報の時代です。広報を無視するところは淘汰されていくのではと考えます。

(参考)広報の必要性
https://www.writer.co.jp/staff.html

関連記事