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ライターがつい書いてしまいがちなコタツ記事

コタツ記事とは、ジャーナリストやライターが現地調査や取材対象者への取材を行わず、インターネットやテレビ番組などのメディアで得た情報のみを基に作成された記事のことです。現場に足を運ぶことなく、自宅のコタツに入ったまま書けることからその名がついたといわれ、そんな記事を書いたライターやメディアを揶揄する意味で使われます。

最近は大手メディアサイトでも閲覧者数を増やす目的で、テレビ番組内で発言した著名人のコメント、それに対するSNSなどの反応をセンセーショナルに伝える記事も見かけます。センセーショナルなタイトルについ釣られて、クリックして記事を読んだものの内容が乏しかったり、すでにテレビや新聞に大々的に報じられている誰もが知る内容であったりと騙された気分になり不快でしかありません。広告を表示させるための“戦略”の一つとして行われていますが、期せずして書いた原稿がコタツ記事になることがあります。

取材対象者は話を端折りたがるもの

例えば、新進気鋭のアーディストA氏の取材記事をライターB氏が書いたとします。A氏は複数のメディアで取材されていて、取材するにあたりB氏は編集者からA氏の取材記事を複数、前情報として与えられ、入念に目を通して取材に挑みました。おかげで取材時A氏に「そこまでよく私のことを調べてくれた」と大変喜ばれ、終始話も弾みました。原稿もとても上手くまとめられていて方向性も編集者が指示した通りなのですが、編集者はいい顔をしません。なぜでしょうか? 勘のいい方ならすぐにお分かりになったと思います。

コタツ記事になっていたからです。記事の構成や表現はB氏なりに工夫し一見独自の目新しい記事のように思えるのですが、内容が編集者から事前に与えられた複数の記事に書いてあることばかりで新たな情報は皆無です。

アーティストのA氏はこれまでに多くのメディアに取材されている人物。同じような質問に対しては、言い慣れたセリフのように同じ回答をします。経歴、転機となった出来事、アートへの考え方など、これらはネットで調べれば容易に得られます。差し障りのない聞き方をしたなら既存記事に書かれた内容以上の情報をA氏から引き出すことはできません。

自分のことを事細かに話したい人(取材対象者)もいれば、そうでない人であったとしても事細かに話したい時もあります。多くの場合は、細かに語ってくれません。取材に非協力的なわけでなく、単に面倒だからです。記憶の糸を手繰り寄せたり、複雑な事情を第三者に説明したりするのは非常に労力のいること。ライターは相手が話し易いように質問で後押ししてあげなければなりません。

違和感を素通りせず、本質を探る意識

取材ライターは、既存記事には無い新しい情報を引き出して記事に反映しようとする意識が大事です。引き出した新たな情報が何らかの理由、例えば記事の主旨から外れている、面白味に欠ける、(原稿確認時に)取材対象者からのNGなど結果的に記事に反映されなくても、新たな情報を原稿に盛り込むことでコタツ記事だと不満を抱く編集者の気持ちを多少なだめられることでしょう。

人物取材の記事によくあるフレーズ「紆余曲折あって」この表現は曲者です。読者の知りたいのはこの紆余曲折の中身。この言い回しで端折(はしょ)られると肩透かしを食らった気分になります。取材前に目を通した既存記事にもこのフレーズがあって、取材時に相手から「紆余曲折がありまして……」と上手くかわされ、そのままそのフレーズを何の躊躇もなくしたためたなら、プロの書き手として問題があるように思います。

取材前に既存記事をよく読んで取材対象者の人物像を作り上げます。既存記事は第三者情報で、あなた(ライター)が直接聞いたものではないので、本当かどうか本人に確認するのも取材です。「〇〇(媒体)の記事では〇〇とありましたが、どういう意味ですか?」そんな姿勢で取材を進めると本質が見えてきて、無関係であったと思われる情報と情報とが繋がり、新たな側面が露わになります。

取材をしながら、「この話は知っている(既存記事に書いてあった)」と都度確認し、何か違和感を持ったら素通りせず、違和感が解消するまで尋ねる。相手の話に耳を傾け、新たな情報や事の真意を相手の口から引き出すチャンスを窺う。そんな姿勢で挑めば、期せずしてコタツ記事になることなどありません。

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