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ライターの情報セキュリティ対策

ライターの皆さん、情報セキュリティ対策に積極的に取り組んでいますか?

情報セキュリティ対策と聞くと、ウイルス対策ソフトやネットワーク保護を思い浮かべる方が多いかもしれません。それはそれで大切で、その知識と意識はプロとして必須ですが、情報漏えいの大半が人為的なミスによるものと留意しておくことも大切です。何気ない行動が、知らないうちに機密情報を外部に流出させる原因になることもあります。

少し前の話ですが、こんなニュースが大きな話題になりました。昨年11月の兵庫県知事選で、斎藤元彦候補をSNSで支援し、当選に貢献したPR会社社長が、記事投稿サイト「note」で、自らが考案したというSNS戦略の詳細を披露し、公職選挙法違反ではないかと世間やメディアから批判を浴び大きな騒動となりました。真相は分かりませんが、広告や広報に携わる制作関係者が「私がこの広報戦略を考案しました」とか「記事全般を手がけました」とかネットなどを通じて公言するのは一般常識的にタブーとされています。

例えば、超有名食品メーカーZが大手広告代理店Yに、あるキャンペーンの広報物を発注したとします。広告代理店Yは、グループの制作会社Xに依頼し、Xから依頼を受けたコピーライターWがコピー全般を手がけました。ライターWが「Z社のキャンペーンのコピーワークは私が手がけました」とコピーが完成するまでの経緯など、制作の裏側をブログやSNSで詳細に解説した記事を投稿し、それをZ社の関係者が見たら、Z社は広告代理店Yに苦情の電話を入れるはずです。Z社からすれば、発注先の広告代理店Yが情報漏えいをしたことになり、YはZ社から何らかの罰則を科されることになるでしょう。

手がけた企業案件を公表できないのはプロの証

「(広告)制作会社から仕事を依頼されて、ライターとして仕事をしたのになぜその事実を言ったらダメなのか? なら事前に伝えてほしかった」と素朴に思う人もいるかも知れませんが、それはあまりにも世間知らずです。この場合、ライターに依頼し業務のやり取りをする担当ディレクターの(または全社的に)機密保持の意識が低く、ライターに伝え忘れたままになっていた可能性があります。とは言え、仕事依頼者のメンツに考えを巡らせないのはライターとして配慮に欠けます。

ひと昔前であれば、アップした内容を削除さえすれば、それで済んだかも知れませんが、2025年現在では到底通用しません。場合によっては罰則、少なくとも制作会社Xとの取り引きは無くなるでしょう。

基本的に記名がある記事以外は、「自分が手がけた」とSNSなど不特定多数の人々が閲覧できる環境で発信すべきではありません。とくに企業の広告・広告ツールに関しては何も発信しないのが無難です。発信したいのであれば、発信する前に仕事を受注した相手に許可を得るべきです。ほとんどが「発信してくれるな」と言われると思いますが、それはライターのさだめ。プロとして仕事をした証です。

承認欲求が強いライターは敬遠される?

前述した兵庫県知事選では、倫理に反するようなことが、法律違反に当たらないという理由であたかも正攻法のように実行されるのを目の当たりにし、それを法が罰しないことに表現できないもどかしさを覚えました。「事前に守秘義務契約を交わしていないので、咎められたり注意されたりする筋合いはない」そんな姿勢のライターに再び仕事を頼もうとは当然思いません。

ライターさんも自分を積極的に宣伝しないと、仕事依頼は来ないと考えるのは当然で、よく理解できます。必ずしも企業名や手がけた媒体名やプロジェクト内容を伝えないとアピールにならないかと言えば、そうでもありません。逆に伝えないほうが好印象だと、私個人的にはそう思います。私もライターソムリエとして、広告会社のディレクターや企業の広報担当者にライターを手配することを生業としていますので、常日頃からライターのSNSやブログ、HPをチェックしています。そこで企業名や媒体名を出して、実績アピールしている人をよく目にします。それを目にすると「この人に仕事を頼むのはコワイな」最近とくにそう考えます。

また、企業名や媒体名は出さずとも、何処どこ(都市名)へ取材に行った、〇〇ビルで打ち合わせをしたと写真付きの承認欲求を満たすための情報発信を見るにつけ、とても複雑な気持ちになります(正直私も以前はそんな情報発信を躍起になってしていました)。おそらくライターを探している人が、そういう情報を目にすると、「実績や実力はありそうだけど、『承認欲求』も強そうなので」とアプローチを控えるかも知れません。

これらを考慮すると、ライターが自分を売り込むための宣伝・広報は正直かなりの文章テクニックと人間心理の分析が不可欠です。抽象的な表現で何の答えにもなっていませんが、情報セキュリティに配慮しつつも自らの実績と実力を読み手に想像させ、その時どきのニーズに合わせて「このライターさんに仕事を頼みたい」とライターを探している人に思わせ、仕事に結びつけるのがプロのライターの情報発信で、その文章作成こそプロの書き手の腕の見せ所だと考えます。

【関連ブログ】
ライターが書いた記事の著作権の行方

☆↓ライターを探している担当者さま
https://www.writer.co.jp/writer-coordination/
☆↓仕事を探しているライターさま
https://www.writer.co.jp/message1/

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