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【28】フリーランスでやってゆくための仕事術

開催データ

名称: 第28回 関西ライター勉強会
日時: 2010年11月5日(金) 18:45~21:00
テーマ: 「フリーランスでやってゆくための仕事術」
講師: 竹内志朗(たけうち・しろう)氏
対象: ライター
場所: 大阪産業創造館5F 研修室D
大阪市中央区本町1-4-5

勉強会概要

フリーランスのライターにとって、複数の発注者からの仕事を同時に抱えることは日常茶飯事です。時間に追われる状態では、ともすると“やっつけ仕事”になったり、せっかくの仕事を断ることになったり、発注者の期待を裏切ることになります。今回は、60年以上にわたり「舞台装置デザイナー」兼「手書きタイトル作家」として今なお現役で活躍する竹内志朗氏に、フリーランスの立場で生きてゆく秘訣、心構えについて語っていただきました。

竹内氏は、いくつ仕事が重なっても決して断ることなく、すべて引き受けるといいます。若い頃、多忙を理由に仕事を断ったために、その発注者から二度と仕事の話が来なくなりました。それ以来、いくつ仕事が重なろうが、いくら値段が安かろうが、来た仕事はすべて引き受け、発注者の期待に応えるべく夜を徹して全身全霊で仕事に向かっています。前述したとおり、竹内氏は書く(描く)という以外は全く体質の異なる二つの職業を第一線でこなしてきた業界でも稀有な存在。77歳になった現在でも現役としてやっていられる(仕事の発注が入り続ける)のは、以下の4つを常に実行しているからです。1)心から仕事を好きになる 2)無欲になる 3)自己主張しない 4)腹を立てない。

最近まで3日間の徹夜仕事は平気だった。基本休日は取らず、旅行先でも「書く訓練」は怠らない。これまで書いたテレビや舞台のタイトル・テロップは約230万枚。絵付けした舞台装置画は約5万枚。と、凡人にとっては到底マネのできない“超人技”ですが、その源泉となっているのは「心底から仕事が好き」という“平凡な一言”に尽きます。心底から仕事を好きになり、その思いを持続できれば、凡人でも竹内氏のようにいつまでも現役として活躍できるかもしれません。

講師紹介

竹内志朗(たけうち・しろう)氏

1933年大阪生まれ。1950年頃から関西を中心に舞台装置デザイナーとして、数多くの商業演劇に参加。大ベテランになった現在も現役として活動中。また、舞台装置以外にもテレビ・映画のタイトル文字、グラフィックデザイン、CM制作など多分野で才能を発揮する。俳優・故藤田まこと氏のテレビドラマ『必殺シリーズ』のすべてのサブタイトルおよびエンドロール、演劇『必殺シリーズ』の舞台装置は竹内氏の手に依るもの。
手描き職人 竹内志朗

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