ライターとして「大阪・関西万博」をどうとらえるか
2025年4月13日より、大阪湾に浮かぶ人工島「夢洲(ゆめしま)」で大阪・関西万博が半年間開催されます。大阪の街は、万博ムード一色に……と言いたいところですが。万博のキャラクター「ミャクミャク」や青と赤の万博カラーの広告は目立つものの、街のムードが醸成されているかというと、万博誘致が決まった当初に私が想像したものとは、まったくと言っていいほど盛り上がりに欠けています。かく言う私も現在この万博には懐疑および否定派です。
2025年の万博が大阪に決定した2018年11月23日の夜、私は大阪ミナミにいました。歓喜の瞬間を多くの人たちと味わいたく、今か今かと戎橋近くの大型ビジョンを見つめながら待ちわびていました。日付は変わり24日未明、その瞬間がやってきました。歓喜に湧く民衆の中、戎橋の上で時事通信社の記者からインタビューを受け、「これで東京一極集中に歯止めがかかる」とコメントし、その内容がそのまま記事掲載されました。
当初は大阪万博に夢を見ていました。当時も大阪の街はインバウンド客であふれていましたが、ビジネスの面で決して国際的とは言えません。万博が開催されれば海外企業が大阪にオフィスを構えたり、大阪または関西の企業との取引きを始めたりするんじゃないかと希望に胸を膨らませました。その後、コロナ禍になり吉村大阪府知事の対応に賛否が分かれ、万博の開催時期が近づくにつれ、予定通り開催するしない延期するしないのグタグタ状態。この段階で万博開催に向けての無計画さが一気に露呈し、私のように万博そして維新政治の夢から醒めた人も多いのではないでしょうか?
夢洲ほど万博会場に不向きな所はない
チケットの売れ行きの悪さ、ボランティアスタッフの応募の少なさ(待遇の劣悪さ)、チケット購入する際に登録する個人情報の多さ、工期の遅れ、増大するコスト、IR(カジノを含めた統合型リゾート施設)のインフラ整備のための夢洲での開催など、ネガティブな要素は枚挙にいとまがありません。それでも、どうせするなら盛り上がるように後押ししたいと思うのが、大阪を拠点に活動する者としての人情というものです。しかし、どうしてもそういう気になれないのは、夢洲の地盤の脆弱さと、会場内の安全管理の不十分さ、これに尽きます。
脆弱なうえ土壌からは常にメタンガスが発生しており、そもそも多くの人が集うにはまったく適さない場所です。それに加え、工期の遅れによる焦りは手抜き工事を誘発する恐れがあります。それでも客観的に納得いく安心安全性を担保する説明があればいいのですが、私が知る限り、安全な会場だと思えるだけのファクトベースの情報はなく、正直危険以外の何物でもありません。
会場が危険と知りながら、万博を賛美するのは罪
先述したように、1年半ほど前までは大阪・関西万博に大変な期待をしていました。間接的ですが万博関連と思われる仕事を引き受けて、自社も大阪・関西万博に携わっていると誇りに思っていました。
夢洲は万博を開催するには危険な場所、会場の安全管理が不十分ということを実感して以降、幸いにも(という表現がふさわしいかはさておき)万博関連の仕事の依頼は頂いておりません。正直、いま万博関連の仕事の依頼が来たら困ります。とくに万博開催を賛美し、集客を促す内容であればなおさらです。正直受けたくはありませんが、それを理由に断るのは仕事の依頼者に申し訳ありませんし、他に適当な理由をつけて断るのは意にそぐいません。そのときのために、このブログ記事を書いているのかも知れません。
万博関連で生計を立てている人や万博を楽しみにしている人もいるので、「夢洲は危険だ」「万博には行くな」と声を大にして言うのは本当につらく申し訳ない気持ちです。しかし、夢洲が危険な会場だとは知らずに安全性に何の心配もない人がこの記事を読んだなら、夢洲の地盤や会場の安全管理の情報を調べていただき、行くか否か、行くならどのタイミングで訪れるかを判断いただければ、私としては書いた価値があったと思えます。
私は色んな国の人々が行きかう雰囲気や、にぎやかな場所が大好きです。まさに万博はその典型にして最大のイベントです。こんな巨大国際イベントが自分の生きている間に、自分が働いている大阪であるのがうれしくない訳がありません。しかしファクトベースで安全性を見る限り、この万博に安全性はありません。万博協会、国、大阪府市には、開催の延期や改善等、安全第一に考えた対応を早急にしていただき、メディア、国民への丁寧な説明をしていただくことを切に願います。それで不安材料が解消されれば、ぜひ会場に足を運びたいですし、万博応援の情報発信を積極的にしたいです。
またフリーランスのライターさまにおかれましては、夢洲・万博会場の危険さを知りつつ集客を促すような記事を、可能なら書かないでもらいたいです。これはダブルスタンダードなどという個人を揶揄するレベルの問題ではなく、人命に関わる問題だからです。万一事故や災害による犠牲者が出たなら、書いたことをきっと一生後悔されると思います。
【関連ブログ】
ライター視点で分析 “大阪都構想”住民投票
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