ライターのポテンシャルを最大限引き出す
「このライターさんなら、きっといい原稿を書いてくれる」と期待して依頼したのに、原稿が上がって来たら、がっかりした・拍子抜けしたというご経験はないでしょうか?
ライターを見る目がなかった。ライターと自分(依頼者)またはライターと執筆案件との相性が悪かった。と決めつける前に、自分の(ライターへの)指示の出し方は良かったか? をまず考えてみてください。
もしかしたら、自分の真意が伝わってなかったのかも知れんませんし、提供した情報が不足だったかも知れません。その反対に余計な情報まで与え過ぎたためライターを混乱させたかも知れません。
モチベーションがないと、いい原稿は書けない
ライターに執筆依頼するときに留意してもらいたいのは、依頼者の指示の出し方次第で、ライターの原稿の出来不出来が大きく違ってくるということ。そういう意味で、原稿作成は依頼者とライターとの協同作業といえます。スポーツで例えるならライターはアスリートで、依頼者はコーチになります。
アスリートとコーチの関係で大切なものといえば、信頼関係ですよね。依頼者とライターにも信頼関係は不可欠。「こっちはお金を出しているんだから、いい原稿を書けー!」とそんな上から目線では、「依頼者の期待に応えよう」とライターのモチベーションが上がるはずがありません。
子どもや人を育てる際のセオリーとして「アメとムチ」という決まり文句が昔からありますが、最新の研究では「ムチ」なるものは不要で、いい所は大いにほめる、悪い所はとがめず、最小限の指摘に留めスルーするのが、最も良く育つというのは今や常識ですが、頭で分かっていながらできないのが人情というものです。
依頼者とライターは運命共同体
もちろん依頼者とライターは、親子でもなければ師匠と弟子、上司と部下という関係ではないので、そのまま当てはめることはできませんが、上がってきた原稿に対して厳しい指摘をするのは、正直得策とは言えません。百害あって一利なしです。依頼者としては、ライターが理解して納得できる的確な修正指示と、ライターのモチベーションを上げる対話姿勢に徹することが求められます。
ただ締め切りを守らなかったり、明らに仕事姿勢が悪かったり、社会人としてあるまじき場合は、”客“としての権利を強く主張していいと思います。それで逆ギレされたら、そこで初めて「ライターを見る目がなかった」と結論づけることができます。
ライターを替えられるなら替えるべきですが、替えられない状況ならば、自分を殺してどうしたらライターはモチベーションを上げてくれるかを一所懸命考えるほかありません。「目の前の原稿をライターと一緒に何としても完成させるんだ」と気概で臨んでください。依頼者とライターは運命共同体であることを忘れないでください。
【関連ブログ】
ライターは執筆テーマより読者より、まず依頼者を知れ
https://www.writer.co.jp/iraishawoshiru/
ライトスタッフのライター仲介の特長
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