【26】ジャーナリズムの基礎知識講座
開催データ
名称: | 第26回 関西ライター勉強会 |
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日時: | 2010年8月27日(金) 18:45~21:00 |
テーマ: | 「ジャーナリズムの基礎知識講座」 |
講師: | 井上雅雄(いのうえ・まさお)氏 |
対象: | ライター |
場所: | 大阪産業創造館5F 研修室D 大阪市中央区本町1-4-5 |
勉強会概要
「情報番組やグルメ雑誌で取り上げた飲食店に客が押し寄せる」ということをよく耳にします。インターネットもさることながら、マスメディア(新聞・雑誌・テレビ・ラジオ)の影響力は計り知れません。今回は、ジャーナリズム(報道)の観点から情報を正確に伝えることの重要性を、元産経新聞編集デスクで現フリーライター兼広報コンサルタントの井上雅雄氏に講義いただきました。
新聞はマスメディアの中で最も歴史があり、テレビや雑誌に比べエンターテイメント要素が低くく、世の中の情報をダイレクトに伝えるメディアとして、情報の正確さ・信頼度は抜群です。また、五大紙においては数百万から一千万という膨大な部数がゆえに、数字や情報の誤りは決して許されない環境にあります。新聞社時代に実際起こった誤植の例、それが原因で編集局員全員が処分されたことや、誤植がどれだけ多くの人々に悪影響を及ぼすか、“圧倒的に信頼度が高いメディア”ゆえの苦労話を交えながら、新聞メディアのイロハをお話いただきました。
講義後半では、日本語の間違い探しの問題集をやり、参加者全員で答え合わせをしました。「日本語のテストをしたのは、入社試験以来」「パソコンで仕事をしているので、漢字は読めるけど正しく書けない」という声が参加者から聞こえました。この講義では、媒体に関わらず正確な情報を得て、正確な表現で読者に伝えなければならないという、ライターにとって一番の基礎で、かつ一番大切なことが再確認できました。
講師紹介
井上雅雄(いのうえ・まさお)氏
1965年、奈良県出身。関西学院大学経済学部卒業後、1988年、産業経済新聞社に入社。現場記者として、支局を渡り歩きながら政治・経済・文化・芸能の紙面を担当。30代後半からは大阪本社で事件、事故や行政、社会問題全般を担当する社会部のほか文化部、地方部のデスクとして、編集業務に携わり、管理職として紙面企画のほか部下の業務管理、他部署との折衝という管理職業務をこなす。その傍ら、企業や地域の人を対象に文章、記事の書き方講座を行うなど文章指導や作文コンクール・映像コンクールで審査員も行なう。2009年11月同新聞社を退社後より、フリーのライター・広報コンサルタントとして活動中。