【緊急特別版】東日本大震災・現地レポート
開催データ
名称: | 【緊急特別版】関西ライター勉強会 |
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日時: | 2011年5月23日(月) 18:45~21:00 |
テーマ: | 「東日本大震災・現地レポート」 |
講師: | 高橋順子(たかはし・じゅんこ)氏 平藤清刀(ひらふじ・きよと)氏 |
対象: | ライター |
場所: | 大阪産業創造館6F 会議室C 大阪市中央区本町1-4-5 |
勉強会概要
3月11日に発生した未曾有の大災害「東日本大震災」に際し、「今、関西ライターにできること」というテーマで、東日本大震災の被災地である福島県いわき市出身のライター・高橋順子氏(京都市在住)と、元自衛官のライターで即応予備自衛官である平藤清刀氏(大阪市在住)に、被災地の現状、自衛隊の活動の様子などを語っていただく機会を急きょ設けました。
高橋氏は、5月に仕事を兼ねて被災地を巡りました。津波被害が大きい海岸沿いに目を向けられがちですが、メディア報道されない内陸の被災地の現状や地域住人同士の葛藤ほか、ラジオとツイッターが情報(収集)ツールとして被災地で大活躍したことなど、高橋氏が実際に現地で見聞きしたことをお話しいただきました。平藤氏には、即応予備自衛官の役割、組織編成など、自衛隊のイロハとともに、被災地での活動について、元自衛官(現即応予備自衛官)として語っていただきました。
後半は、講師と受講者で、関西のライターができることについて話し合いました。私たちライターがすべきことは、やはり、ライターの技術を生かして有益な情報を集め、文章にまとめ、被災地ヘ発信することに尽きます。参加者の中には、すでに実行している人もいます。
今回の被災地支援については、国民の多くが何か行動したいと切に思っています。一時的な支援であれば“思い”だけで行えますが、継続的な支援になれば“思い”だけでは行えません。モチベーションと体力を維持するには、ボランティアではなくビジネス手法でするのが賢明です。高橋氏は、時間が経ち、震災・被災地の関心がなくなってゆくことが一番悲しいと話します。いつまでも被災地への関心を絶やさないためにも、継続的な支援ができる(ライターが活躍できる)ビジネスモデルを確立することが、最も理想的だという結論に達しました。
講師紹介
高橋順子(たかはし・じゅんこ)氏
福島県生まれ。福島リビング新聞社で副編集長を務めた後、広告制作会社に5年間勤務。各種情報誌の企画・編集・ディレクション・取材・ライティングのほか、民間企業のポスターやパンフレット制作、自治体の要覧・報告書制作、ラジオCM原稿制作、新商品ネーミングおよびパッケージデザインディレクションなどの業務に携わる。2001年からフリーライターとして活動。2005年、京都移住。現在は、各種情報誌の取材・執筆や、企業・自治体の広告に関する企画・ライティングのほか、WEBサイトにおける編集業務なども請け負っている。
平藤清刀(ひらふじ・きよと)氏
1981年に陸上自衛隊入隊。戦車搭乗員として2任期(4年)勤めたあと除隊。綜合警備保障株式会社(現ALSOK)勤務を経て1991年に独立、執筆活動を始める。『手にとるように経済のことがわかる本』『手にとるように金融のことがわかる本』 (かんき出版)、『一目でわかる特殊法人と国家プロジェクト』(日本実業出版社)など、当初は単行本を中心に執筆を手がける。他、自費出版の支援やWEBコンテンツにも携わりながら、『自衛隊vs米軍もし戦わば』(あっぷる出版社)『予備自衛官になる本』(かんき出版)など著書5冊を出版。