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プロとアマの違い

プロのライターとは、文章を書くことでお金を得ている人のことです。

プロでない人で、文章を書くのが大好きで、周囲から「文章がうまい」と言われている人って、知人に一人や二人いますよね。そんな人たちは、すぐにプロのライターになれるのでしょうか?

僕は常日ごろから、「良い文章」「悪い文章」はないと言っています。良い・悪いは、その人の主観であって、45歳の電力会社の広報マンと、25歳の女性カフェ店員が思う「良い文章」「悪い文章」は必ずしも一致しません。間違った日本語の文章、ボキャブラリーが少ない文章は存在しますが、読む人によって、それが良いと言う人もいれば、悪いと言う人もいるのです。

(プロのライターでない)文章が上手な人は、適度にボキャブラリーがあり、物事を端的に解釈した文章を、分かりやすくリズムよく書くことができる人ではないでしょうか。このような人は、プロのライターとして活躍できる素質があると思います。

それでは、プロとアマチュアの文章の一番の違いとは?

僕は、この一言に尽きると思います。
プロは他人のために文章を書き、アマチュアは自分のために文章を書く。
上手い下手は二の次になります。上手い下手も読む人の主観によって変わってきます。

プロのライターは、発注者(文章作成の依頼者)の意向に沿って文章を書き、その対価としてお金を受け取ります。またその文章の目的を発注者からヒアリングして、目的を達成するためのヒントを発注者にアドバイスしながら文章の方向性や内容を提案することもあります。このような提案ができるのは、発注者および文章の読者の視点で物事を考えられるから。この視点は一朝一夕に得られるものではありません。プロのライターになるための勉強をし、実践を積みながら少しずつ養っていくものだと、僕は考えています。

ですから、いくら文章が上手だからといって、プロのライターとしてすぐに活動できる訳ではない。と僕は考えます。

次回は、作家とライターの違いについてお話しします。

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